本事業は終了しました。
(ウチコミくんの販売も併せて終了しました)

e音ネットアーカイブ

設立:2001年4月17日、解散:2003年3月31日

事業内容

e音ネットは、見ることに頼らず、音(音声、音楽、自然音、合成音など)によるアクセシビリティの向上をはかるために必要なツール(視覚障害者の為の音声キーボード・マニュアル「ウチコミくん」、立体音声でキーボードを覚える「ウチコミくん3D」)普及、アクセシビリティ向上を図るための啓蒙、啓発をおこなうという設立当初の目的を達成したことから、2003年3月末をもって、解散いたしました。大変多くの方々にご支援をいただき、感謝の念でいっぱいです。団体としてのe音ネットで貫いてきました精神は、引き続きSCCJのe音ネット事業として引き続き継承して活動してまいります。

ここでは、e音ネットの足跡を、アーカイブとして公開しております。

いい音で拓く社会創造

e音ネット(非営利団体)では、見ることに頼らず、音(音声、音楽、自然音、合成音など)によるアクセシビリティの向上をはかるために必要なツール(ソフトウェア、ハードウェア、システムなど)やサービスの継続的な整備及び普及をおこないます。


次のような活動を行っていきます。
 1. 音によるアクセスビリティ向上に必要なツールやサービスの発展・拡充
 2. 上記のCD-ROM、DVDあるいはインターネットコンテンツの作成・配布
 3. 研究会、講習会、セミナー、シンポジウムなどの開催
 4. 音によるアクセスビリティ向上に関する相談、サポート、コンサルティング
 5. 音によるアクセスビリティ向上で雇用の促進
 6. その他本会の趣旨に沿う活動

初年度事業内容

耳で覚えるキーボード「ウチコミくん」

e音ネットは、SCCJ(日本サスティナブル・コミュニティ・センター)によって開発されたキータイプ練習ソフト「ウチコミくん」1000枚の頒布(300枚無償、700枚有償)を目標とし、同時にNPOやボランティア団体によって行われている情報化支援のネットワークの拡充を行っていく。

・ウチコミくん頒布(無償提供、有償販売)

・コミュニティリテラシー向上

ウチコミくんの頒布を通じて、多くのコミュニティが、発展していただければと思います。
コミュニティリィテラシー向上をしつつ、コミュニティとリアルビジネスとのアライアンスをどうすすめるかが課題になります。
当面は、1000枚の頒布がその主要な事業であり、それ以後に関しては、顧客や関係の方々のご意見、ご提案を参考に、事業参加者の方々で、主体的にご検討いただければと考えています。
ソフトウェア企業になる考えは持っていませんので、どこかの企業とアライアンスが組めれば、Linuxのようないい形になるのですが、現状、全く見えていません)

背景と経緯

e音ネットは、SCCJの地域情報化支援事業から、インキュベート(孵化)されたNPOです。SCCJでは(設立1999年1月17日設立)、視覚障害者の方へのインターネット教育を2年間行ってきました。そこで、視覚障害者と晴眼者ではパソコン練習の大きな流れの違いに気づきました。
晴眼者は初心者でもいきなりWindowsを手探りで使い始め、PC上でWindowsを使う練習とキーボードの練習を並行して行う事ができますが、視覚障害者の場合はまず、キーボードという空間概念を把握し、キー配列を覚えなければいけないという制約があります。
パソコンを初めて学ぼうとする視覚障害者が、介助者なしでブラインドキー操作の学習ができる環境にすることが重要と気がつきました。人により大きな差があり、グループで教育をすすめることが大変なんです。
 しかし、介助者なしでブラインドキー操作を音で覚えるキーボード学習ソフトウェアは市販されておれず、京都工芸繊維大学と開発を進めてきました。
あしかけ3年。おかげさまで、エデュテイメントフォーラム2001で、最優秀賞を受賞するまでになりました。 http://www.kyoto-one.ad.jp/edutainment/efr2001/contest.html
そこで、「ウチコミくん」の頒布やアクセシビリティ・ネットワーク構築に特化したNPOとしてe音ネットを独立させました。

支援プログラム

非営利団体の教育用PCへの無償提供プログラム

1000本につき、100〜200本程度を、非営利団体の情報教育支援施設へ提供し、できるだけ速やかに活用してもらい、早期のアクセシビリティ向上をはかる。 初回分については、すでに200本の提供希望先がある。
無償提供プログラムのライセンス提供先

 

・e音ネット規約抜粋

第2章  会員
(構成)
第5条 本団体の会員は、SCCJ会員のうち本団体の趣旨に賛同し、代表理事が別に定めた入会申し込み書により、代表理事に申し込んだ者とする。本団体の会員の有効期間は、SCCJ会員としての有効期間と同じとし、会費、入退会の手続きは別途理事会で定めるところとする。

e音ネットの規約

e音ネット 役員

任期終了:2002年12月31日
代表理事 高木 治夫 (株)ネットイン京都 代表取締役

 

理事 竹原 司 デザインオートメーション(株) 代表取締役

 

新川 達郎 同志社大学大学院 総合政策科学研究科 教授

 

太田 秀一 CRM コンサルタント

 

監事 菱田 健次 弁護士

 

顧問 國領 二郎 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 教授

 

今井 賢一スタンフォード日本センター 理事、京都府中小企業総合センター 所長  
北矢 行男 多摩大学 教授、 戦略問題研究所 所長

 

公文 俊平 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 所長

 

運営委員長岡 英司 筑波技術短期大学 助教授

 

  藤田 有貴子 

 

  小笠原 盛浩 NTT西日本 チーフ

 

 

倉持 倫之 (株)ガーラ コミュニティデザイン室 室長

 

 

下山田 学 慶応義塾大学大学院経営管理研究課 修士2年

 

  阪口  晃  税理士・阪口会計事務所 所長 会計
  谷田 吉貞 愛きもの(株)  代表取締役 出納

 

沿革

・1998年12月25日視覚障害者のためのインターネット講座開催にむけて準備開始

・1999年 1月17日SCCJ設立

・1999年 2月視覚障害者用インターネット講座用カリキュラムの開発、ソフトウェア環境、ハードウェア環境の整備。

・1999年 3月パイロット的に3人のモニタ視覚障害者にインターネット教育の開始

・1999年 4月(財)京都市生涯学習振興財団(京都アスニー)とのパートナーシップ事業として講師養成開始 http://www.sccj.com/asny.html

・1999年 5月実験的に視覚障害者用インターネット講座の開始 (受講生枠3名) 

週1回(90分)x15回の4カ月コース

・1999年 8月(財)京都市生涯学習振興財団、社会福祉法人京都ライトハウスとのパートナーシップにより、定常的に視覚障害者用インターネット講座を開始、受講生枠を6名に広げる。  http://www.sccj.com/news/p1999_7_21.html

以後、毎月3〜6名で継続的に開催。

音声によるキーボード学習環境の必要性を痛感。

・1999年11月Linuxバージョンの「ウチコミくん」を京都工芸繊維大学 電子情報工学科西本卓也先生と共同研究開発を開始

・2000年 3月3日「ウチコミくん」のプレス発表 http://www.sccj.com/news/p2000_3_3.html

・2000年 3月福祉情報工学研究会、NPO学会に発表

http://www-vox.dj.kit.ac.jp/nishi/work/2000-03-09-wit.html

http://www.sccj.com/presen/2000_3_20/2000_3_20.html

・2000年 5月Windows対応「ウチコミくん」の開発開始

・2000年11月Windows対応「ウチコミくん」のテスト評価開始

・2000年12月28日第1回の評価テスト終了。多くの方々のテスト参加ありがとうございました。ロゴを「ウチコミくん」で決定。

・2001年3月29日エデュテイメントフォーラム2001最優秀賞を受賞。
http://www.kyoto-one.ad.jp/edutainment/efr2001/contest.html

・2001年 5月9日第2回の評価テスト終了。多くの方々のテスト参加ありがとうございました。

・2001年 5月30日ウチコミくん誕生記念パーティ 京都

・2001年 6月1日ウチコミくん誕生記念パーティ 東京

・2001年 6月1日ウチコミくん発売

・2002年 ウチコミくん3D販売開始

・2003年3月 e音ネット解散

以上