アクセスホットラインサービス実証評価事業
「携帯テレビ付端末を利用しての歩行ガイド支援の可能性を探る」
第2回目 『外国人観光客に対するガイド支援実験』
2002年12月1日 13:30-17:30
みあこネット(京都街中公衆無線インターネット)プロジェクトでは、現在利用者は無料で時間を気にせず24時間使えます。この環境を利用し、通信料金を気にしながらの善意のサービスだけでなく、広く商業ベースとして高齢者、障害者、観光客、在日外国人のための新サービスの開発を視野に入れ、このサービスを『アクセスホットラインサービス』と名づけ、大きく展開していきたいと考えています。
11月2日(土)は視覚障害者の為の街中ガイドサービスに焦点を当て、長谷川貞夫さん(テレサポート代表、社会福祉法人日本点字図書館評議員)をお招きして、ミニレクチャー、アイマスク歩行体験、既存技術体験評価を行いました。
今回は、外国人観光客に対する観光遠隔ガイドサービス実験です。FOMAやインターネット遠隔会議システムを利用し、英語とスペイン語の語学サポータ(視覚障害者)が外国人観光客の買物や食事、観光案内補助などを行います。
障害者や高齢者の為のより良い福祉サービス、観光付加価値サービスに興味のある方、新規事業立ち上げをお考えの方など多角的な観点から、ぜひご参加ください。
●実施日時、場所
2002年12月1日(日)13:30-17:30
研修会、遠隔ガイドサービスコールセンター実験: 〜視覚障害者の雇用創出となるか!〜
デジタルスクールNeo (中京区蛸薬師通烏丸西入ルヒライビル3F)
http://www.dsneo.co.jp/image/netinmap.gif
観光遠隔ガイドを受ける場所:
三条烏丸新風館、姉小路界隈のみあこネットエリア
http://www.miako.net/images/miako_map_v5.3.png
●実施概要 (13:30-17:30)
アクセスホットラインサービスの意義や使用機材の説明後、グループに分かれて、観光遠隔ガイド実験を行います。これにもとづき、研修会会場で評価結果発表、意見交換、次回までの課題の洗い出しを行います。遠隔ガイド実験はFOMAやインターネット遠隔会議システムを使用し、ガイドされる側、ガイドする側の様子を、関係者にインターネット中継し、フィードバックをいただきます。
☆観光ガイド実験 ストーリー
・登場人物は、観光客(スペイン語と英語)、通訳者(視覚障害者)、サポーター(晴眼ボラン ティア)。各3名の合計6名。それと観客大勢。
・海外観光客が京都の街中を観光し、必要なシーンで「アクセスホットラインサービス」(遠隔 ガイド)通訳を受ける。
・場面は、食事、買物、観光案内などを織り交ぜる。
・送られてくる映像は晴眼ボランティアが通訳者にサポートする。
●アクセスホットラインサービスとは
希望する人が携帯端末で画像や音声情報を、ホットラインサービスオフィスへ送り、スタッフが対応します。海外スタッフを配せば24時間体制でサービスが提供できる。視覚障害者、障害者、高齢者、観光客、在日外国人など、京都にいれば、どこにいても24時間、必要なときに直ちに遠隔で画像と音声でサポートを受けることが可能となります。
例えば以下のようなサービスが考えられます。
・視覚障害者→街中、仕事場、家庭などで、「目」の24H遠隔サポート
音声ガイド事業としての新しいサービスの創出と雇用需要の発生
・観光客→ガイドサポート(道案内、文化歴史の解説、緊急対応)
これない家族や友達に景色を送る、安否確認
海外観光客、国内の多言語滞在者への翻訳
・高齢者→ボイスによるコミュニケーションを引き金として人が動き集まる交流の活発化
●事業内容:試作品を元に、視覚障害者、高齢者に実際に利用してもらい、
1)障害者、高齢者サービス
2)観光振興
3)産業振興
の視点から実証評価をおこない、実用化の可能性を調査します。
●使用機材
FOMA
慶應義塾大学ビジネススクール遠隔授業用会議システム
EMONシステム他
【参加費用】
・研修会 無料
・交流会 3,000円程度
【講師紹介及び関連URL】
◎古村 隆明氏 ( (財)京都高度技術研究所研究員)
http://www.lab1.kuis.kyoto-u.ac.jp/members/emon/
◎高橋一夫氏 (京都ライトハウス鳥居寮指導員)
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/kyoto-lh/
◎通訳要員
・スペイン語:前田真理さん(全盲)
通訳のプロ、但し、3年ほど現場から離れている
・英語 :芝田幸子さん(全盲)
半年前に10年間のNewYork暮らしから戻ってきた
●12月1日参加
http://www.sccj.com/cgi/ecommunity/form.html もしくは
ファックス 075-257-3778
●今後の予定
第3回目
1月下旬 みあこ環境の観光ルートを散策し、歩行ガイド実証評価 (高台寺界隈)
●今後の展開
既存技術、新しい技術の組み合わせで、ガイド支援サービスの可能性を引き続き考えていきます。
●協力
ドコモエンジニアリング北陸(株)
國領二郎:慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授
(株)テレコンサービス
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人 日本サスティナブル・コミュニティセンター(SCCJ)
604-8244 京都市中京区小川通下る元本能寺376
E-mail info@sccj.com
TEL 075-257-3777 FAX 075-257-3778
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