◆◇◆音声リーダーでインターネット文化へ突入◆◇◆
いよいよ本格稼動「視覚障害者のためのインターネット講座」開始
1999年7月21日
京都アスニー (財)京都市生涯学習振興財団 (tel: 075-812-7222)
(事業課事業係長 吉武康男 http://web.kyoto-ineto.or.jp/org/asny1)
日本サスティナブル・コミュニティ・センター
(事務局長 浅野令子 http://www.sccj.com Tel:075-257-3777)
1 趣 旨
●デジタル情報化時代、視覚障害者にも新たなチャンス
視覚障害者30万人の中で点字が読めるのはわずか1割弱。
視覚障害イコール点字というのは常識の罠です。成人になって失明した中途失明の方の多くは、点字を完全に習得するのは困難といわれています。それでは視覚に障害のある方々はどうすれば情報を得られるのでしょうか。パソコンが使え、インターネットが使いこなせれば、瞬時に必要な情報を入手したり、電子メールで通信することにより、世界を広げることができます。また、パソコンやインターネットの需要度はますます高くなっており、習得技術を深めれば、生活手段にもなり得ます。「視ること」がネックとなっている方々も、こうしたデジタル文化を享受することができるのです。
●「音声リーダー」の登場!
コンピュータ画面や機能、文字入力の過程、ホームページなどを音読してくれる音声リーダーやホームページリーダーなどのソフトウェアを使えば、マウスを使わず、キーボード操作だけで、インターネットにアクセスでき、電子メールの送受信やホームページの閲覧ができます。
●指導は「デジタル・コミュニケータ」
音声リーダー教授法をマスターした「デジタル・コミュニケータ」が、孤立しがちな在宅者の方々に対し、インターネットへのアクセスの指導にあたります。
●メーリングリスト「あのね」を併設
電子メールを通信手段としたサークル「あのね」には、視覚に障害のある方や「デジタル・コミュニケータ」、こうした活動への共感者にも参加してもらい、質疑応答や相互間の交流に役立て、在宅者の社会参加をバックアップします。
2 概要
(1)主催 :(財)京都市生涯学習振興財団
(2)企画運営:日本サスティナブル・コミュニティ・センター (非営利団体)
(3)協賛 :社会福祉法人 京都ライトハウス
3 コース概要
講座の内容:
コース:90分 x 15回
定員:6名
受講料:30,000円
会場:デジタルスクールNeo (京都市中京区蛸薬師通烏丸西 ヒライビル3F)
対象:
視覚に障害のあるパソコン初心者
内容:
スイッチやキーボ−ドに触ったことのない視覚に障害のある初心者を対象に、スイッチの入れ方から、キーボ−ド操作、漢字かな入力、音声ソフトの使い方、e-mailの送受信まで教え、自宅で情報発信ができるようにします。インターネットを使えるようにするのが、このコースの目的ですので、ワープロソフトや表計算ソフトの講習ではありません。
申込み:
京都アスニー学習情報デスク(075-812-7222)まで。
尚、この講座の内容などについては京都ライトハウス
生活訓練部 高橋一夫さんがボランティアで相談にのってくださいます。(075-462-4579)
締め切り: 講座初日の1週間前
開催日:各コースとも初心者対象です。
★9月コース(毎週土曜日11:00-12:30) |
★10月コース(毎週土曜日9:15-10:45) |
★11月コース(金曜日9:15〜10:45) |
★12月コース(金曜日11:00〜12:30) |
上記以降も継続的に開講していますので、詳細については京都アスニーにお問い合わせ下さい。
4 デジタル・コミュニケータとは
デジタル・コミュニケータとは、障害や高齢により在宅を余儀なくされている方々の社会参加を促すためのトレーニングを受け、コミュニケーションとインターネット・アクセス方法指導にすぐれた人たちです。デジタル・コミュニケータ養成コースの募集も京都アスニーで行っています。
次回の開催日時:9月28日〜12月7日(毎週火曜日、木曜日全20回、14:45〜16:15)
5 日本サスティナブル・コミュニティ・センター概要 (http://www.sccj.com)
日本サスティナブル・コミュニティ・センターは、情報のバリアフリーを目指し、高齢者や障害者などを含めたコミュニティのデジタル情報化を推進している非営利団体です。