新聞掲載記事
視覚障害者も音声ガイドでスムーズレッスン
耳で覚えるタイピング 「打ち込み君」 誕生!
音声案内でタイピング練習
パソコン講座を運営する非営利組織(NPO)の日本サスティナブル・コミュニティ・センター(SCCJapan 京都市、浅野令子事務局長)音声ガイドによるタイピング練習ソフト「打ち込み君」を京都工芸繊維大学と共同開発した。音声に従ってキーを押していくとタイピングが修得できる仕組みで、視覚障害者が一人で操作できる。近くスポンサーを募って百万本を目標にインターネットなどで無償配布し、普及を目指す。
ソフトはキーボード上で指を置く位置を覚える、指の動かし方など十五編で構成。舞妓さん風など男女3人のうちから好きな声を選び、音声の指示に従ってキー入力する。間違ったキーを押すと、音声で指摘してくれる。視覚障害者用に電子メールを読み上げるソフトなどは開発されているが、タイピング修得は難しかった。
視覚障害者でもタイピング練習
パソコン講座を運営する非営利組織(NPO)の日本サスティナブル・コミュニティ・センター(SCCJapan 京都市、浅野令子事務局長)は、音声ガイドによるタイピング練習ソフト「打ち込み君」を開発した。音声に従ってキーを押すと、視覚障害者が介助者なしでタイピングを習得できる。スポンサーを募り、百万本を目標にインターネットなどで無償配布する。
ソフトはキーボード上の指を置く位置の覚え方、指の動かし方など十五編で構成する。京都の舞妓さん風など男女3人から好きな声を選び、音声の指示に従ってキー入力する。間違ったキーをおすと、音声で指摘する。一編の練習には10〜15分かかり、全編を習得すると文章が一通り入力できるようになる。
京都工芸繊維大学の研究者と共同開発した。OS(基本ソフト)にLinuxを採用しており、性能が低い旧型パソコンでも使えるという。
3.2000年3月4日 朝日新聞
視覚障害者に音でキー操作お知らせ
視覚障害者がパソコンのキーボード操作を独習できる音声ガイド付きシステムを、京都市に本部を置くNPO「日本サスティナブル・コミュニティ・センター(SCCJapan)」と京都工芸繊維大学が共同開発し、三日発表した。
文書の音声変換ソフトが普及し、目の不自由な人も電子メールやインターネットを使える環境は広がっているがキーボード操作を学ぶのは難しい。システムは、全操作に音声ガイドをつけ、介助が無くても好きな時間に練習できるようにした。
視覚障害者は全国に約三十万人いるが、厚生省の調査では、パソコンを使える人は1%に満たない。SCCJapanは、昨年5月から視覚障害者を対象にしたインターネット講座を開催。しかし障害者がパソコンを操るには、キーボードの配列を覚えて入力する技術が不可欠で、その練習に大半の時間を費やしていた。このため独習できるシステムづくりを、京都工芸繊維大学の西本卓也助手に持ちかけた。
コンピュータの合成音声が基本的な操作を指示するほか、舞妓さんなどの声が「そこやおへん」などと合いの手を入れ、初心者でも親しみやすいよう工夫した。
SCCJapanは、システム無償配布を目指し、スポンサーも募集している。
4.2000年3月4日 京都新聞
音声ガイドでキーボード操作
試作品を共同開発 タイピング練習機視覚障害者に提供
地域の情報化支援事業に取り組むNPO(民間非営利団体)の日本サスティナブル・コミュニティ・センター(京都市中京区)は3日、今日と工芸繊維大との共同研究で視覚障害者用タイピング練習機の試作品を開発した、と発表した。
音声ガイドに従ってキーボード操作を学習するソフトウエアで、視覚障害者にソフトを無償提供するためにスポンサーを募っていく。
電子メールをはじめ基本的なインターネット機能については音声化や日本語化が可能で、目が不自由でもパソコンから情報収集ができるようになっているが、そのためのキーボード操作を習得するまでに時間がかかっていた。
同センターが、京都工芸繊維大工芸学部電子情報工学科と共同開発した視覚障害者用タイピング練習機は、パソコン本体とキーボード、スピーカーがあれば、キーボードの操作が練習できるシステムになっている。
名称は「耳で覚えるタイピング 打ち込み君」。琴や尺八、ピアノによる音響や親しみやすいナレーション機能なども持たせ、楽しみながら1人でもキーボード操作が学べるようになっており、子供や高齢者らのキーボード練習としての需要も見込んでいる。
同センターは、ソフトのCD-ROM化を進めるとともに中古パソコンを活用して安価なキーボード練習機を提供していくことも検討している。