サイトマップ サイトポリシー
NPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター
メインメニュー
カレンダー
前月2023年 9月翌月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
ニュース ニュース  
予定 予定  
ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録
掲載日時: 2003-3-26 11:43:00 (110655 アクセス)

2003年3月26日 みあこビジネス分科会『みあこネットで遊ぼう!』
 
「みあこネットの意義」
小笠原 盛浩 氏
〈みあこネットにおけるデザイン〉 
ビジネスでもNPO活動でも『ゴール』の明確な設定という『デザイン』がなければ、『ゴール』に到達することはできない。現在のみあこネットは『ゴール』が不明確ではないだろうか。みあこネットのどこに魅力を感じていて、みあこネットで何をやりたいと思っているのかという、関係者全員が共有できる『ゴール』についてのコンセンサス形成が必要である。また、『ゴール』の実現の手段としてのみあこネットの適合性、みあこネットを今後継続する場合、運用に必要なリソース(人、もの、金)の確保についても具体的に検討する必要がある。

〈みあこネットのおもしろさ〉
みあこネットの特徴は草の根パワーによって立ち上げられ、運営されてネットワークである。ゆえに、自分たちで自由にネットワークを使って遊ぶことが可能であり、遊ぶ中から新たな知恵やサービスが生まれてくる可能性がある。また、無線ネットワークは一本の線を複数のユーザが共用でき、地域単位で一気にブロードバンドアクセスが可能になる。アプリケーションの1案としては、特定エリア内で通信料金を気にせずに、常時友だちと接続しおしゃべりし放題のサービス(IP電話)も可能である。そういったところがみあこネットのおもしろさではないか。

「情報のデザイン」
東京工芸大学芸術学部デザイン学科  笠尾 敦司 氏

〈はじめに〉
私はコミュニケーションデザイン研究室をやっていて、地域の活性化や企業の中でメディアを使ったコンテンツを作っていくことにも関わっている。
 中野区にある鍋横商店街活性化のために始めた「お化けーしょん」について話をさせていただく。

〈まちを知るためのシステム−事例・鍋横商店街におけるでかマップ作り〉
地域をデザインしていくには、住人たちといっしょに地域のよさをどうやって見つけていくかが重要な部分になる。
鍋横商店街で開かれたお祭では、子どもにデジタルカメラを持たせ、写真を撮ってきてもらい、それを大きなマップに貼りだした。それは子どもの視点を記録していることにもなる。

〈お化けーしょん〉
このでかマップをする前にやっていたのが「お化けーしょん」である。今、これは2日間にわたって行われているワークショップとインターネット上でやっている2つがある。
ワークショップでは画像を使ってコミュニケーションをしようとしている。最終的にはいろいろなお化けのシールを用いた絵本を作っている。このシールとなるおばけを知ることで、その地域を知ることができる。

〈画像リンクのータベース、電脳画像細胞〉
画像と画像をくっつけた情報がデータベースとなっているものを作っている。撮った時間と場所さえわかれば、すべてのものがデータになっていて、それが並べられ、リンクされてくることで、気づかなかったことが見えてくる。つまり、これらはインターネットでみんながつながって均一化してくることとは逆の方向である。みんなが使っていろんな部分でおもしろいと思ったものをどんどんつなげていくことで、まちが活性化していく仕掛けとして使えるのではないかと考えている。

みあこネットの『ゴール』設定という問題提起とコンセンサス形成のたたき台についての小笠原さんの話、コミュニティの中に埋もれているコンテンツを取り出すための仕組み作りについての笠尾先生の話の後、みあこネットを今後どのようなものにしていくかという意見交流を行なった。


[参考]
※お化けーション
http://www.dsn.t-kougei.ac.jp/cp/kodomedia/obake/
※電脳画像細胞
http://www.dsn.t-kougei.ac.jp/ibrain/japanese/


掲載日時: 2003-3-16 17:55:00 (113717 アクセス)

日本NPO学会 2003年3月16日
情報化時代のNPOと企業との相互関係 コミュニティ・アライアンス

コミュニティ・アライアンスとは?
?NTTデータ経営研究所 佐々木裕一氏
  Linuxでは情報編集の価値を上げるために再生産をしている。そして、その活動をサポートする企業体における資金再生産の仕組みをリンクさせることで、継続的な活動が行なわれる。これがコミュニティ・アライアンスであり、コミュニティ側の活動に対してむやみに干渉せず、独立性が保たれることが肝要である。
 Linuxコミュニティの成功要因であるが、「誰でも自由にソフトウェアを作る」というビジョン、イデオロギーより社会的実用性を重んじるコミュニティの文化、開発にコミットする優れたプログラマーの存在等がある。Linuxコミュニティにより、それぞれの企業がカーネルをベースとして、会社の強みとするところで収益を上げられるようになってきているが、NPOもプラットフォームになっていけば、複数企業とのコミュニティ・アライアンスが実現する。

NPOと地域社会のコミュニティ・アライアンス実践事例
特定非営利活動法人 中国・四国インターネット協議会 相原玲ニ氏
 約10年前、インターネットの普及啓発をと、大学、研究機関、企業の研究所などを中心として活動を始めた。
 我々の中国・四国インターネット協議会(CSI)では、最初の5年間は接続事業、セミナーやシンポジウムでの一般の方々へのインターネット紹介等を行っていた。後半の5年間には技術開発とその利活用の活動に変わってきている。テレビ会議や双方向の授業などを実際に目にしていただいたり、ボランティア的な活動をやっている組織に対し、支援活動も行ったりしている。つまり、我々のやっていることは教育の場での実践利活用、インターネットでの応用システムの研究開発、基盤技術開発である。この3つの要素の中に、実証実験という強いつながりの場があり、その提供を協議会が行なっている。

SCCJの挑戦:情報技術によるコミュニティ・アライアンス
同志社大学 新川達郎氏
 みあこネットはNPOと情報革命がどのように関わって我々の社会を変えていくのかというところからスタートをし、それが新しいビジネスとどう取り結んでいくのかが大きなテーマになり、さらに「街中無線インターネット」というような具体的な形となった。
 このみあこネットによって、IT技術に関連するアライアンスがSCCJというNPOを通じて、ソフト開発するだけではなく、ネットを含めた地域社会の中への運用にまで広がった。
 SCCJの活動におけるアライアンスの中に、いくつかのビジネスモデルがある。一つは、働きかけの対象として、常にいろんなセクターや業績の従来の枠を超えて議論をと心がけてきたことである。もう一つは、情報技術を中心に社会を変えようというところである。そのためには智のネットワークが大事である。

企業、NPOのアライアンス
(社)ソフト化経済センター 理事長代行 町田洋次
 企業の人はNPOを作り、NPOの人は会社を作る動きがあるが、そういったトレンドを加速させていきたいと考えている。また、大企業がNPOにひれ伏す関係を作りたいと思う。大阪工業会と大阪商工会議所が合併して新しくできる財界団体や京都JC(青年会議所)において、企業が社会性を持っていくことを望んでいるので、その手伝いもしていく予定である。
 さらに、スタジオジブリやジブリ美術館など、分社をしてNPOにしようということを新聞で述べる等、東京ではそういった文化が生まれてきている。

浅野: 営利、非営利に関係なく、どういうふうにアライアンスを組むか、どういう土壌を作るかは、今後もさらなる議論に次ぐ議論となって新しい時代がやってくる気がする。話し続けるのがミソなので、今後もまたこのような議論を続けていきたい。


掲載日時: 2002-5-1 17:15:00 (86817 アクセス)

02年5月1日 エコミュニティ研究会 SCCJリポート

■ テーマ e社会の市民メディアを楽しもう
講師 津田 正夫(立命館大学 産業社会学部教授)

<はじめに>
 8人でヨーロッパの市民メディアを見てみたいと回った、そのさわりの部分をご報告する。4年前に同メンバーでアメリカへも行った。そこで市民が700チャンネルを持っていることに驚き、『パブリックアクセス』という本で紹介した。アメリカは言論の自由が進んでいるが、日本では無理な話だという意見があった。では、ヨーロッパではどうなっているのかということを確かめるため、今回4カ国を訪問した。今から申し上げることは、反芻しながらつじつまを合わせるとこうなるのかなという結果論である。ヨーロッパは、まさにデジタル化を生かした激動の真っ最中だったので、ややアバウトな面もある。

<ヨーロッパのメディア環境>
ヨーロッパは狭い地域に密集している。さらに2つの世界大戦をはさんで、電波の配分が大変、厳しい状態であった。さらに多民族・多宗教・多文化の人々が押し合いへし合いしながらの勢力の移動があった。戦後態勢として今、EUの通貨統合があり、アメリカやASEANに対抗して、ヨーロッパ文化経済圏を作りつつある。各地域の地域性、民族性、宗教性を残し、多様性を保証しながら、彼らが古すぎると思っているシステムをアメリカ圏やアジア圏に対抗できる共通のものにしようとしているのである。非常に矛盾した多様な要素が絡みながら、再編されつつある。

<公共権>
ヨーロッパの公共権とは、みんなが集まって自由に話せる酒場や広場といった空間的な意味が非常に大きい。ギリシャのポリスは共同性と対話性でこの公共権が保障されていたと言われる。宗教や民族、歴史が違っても、自由に意見を出し合い、合意を形成できる公共的な場所があり、それが民主主義を自然に形作っていったのである。しかし、メディアがだんだん商業化し、資本が集中し、大規模化していく中で、その公共権は失われていった。みんなが参加できなくなり、政治家たちの宣伝の場所に成り下がってしまったのである。

<公共の放送>
放送は公共の場である。オランダ公共放送ノスは、住民団体の連合体がメンバーを集めて申請を出すと、その団体に電波の時間帯と予算がもらえるシステムになっている。
南ヨーロッパの公共放送は今も基本的に公共性・国家的管理が強く、イギリスでは独立法人のBBCが公共放送を仕切っている。80年代半ばからケーブルテレビが普及しだし、衛星が上がり、電波を商売に使う人が増えてきた。ケーブルではチャンネル数が多く、商業放送の申請が増え、需要もあった。もっと現代の暮らしに即したものにしようという国家政策もあり、イデオロギーが違う団体が形成しているノスは自分たちの代表ではないと考える市民たちが、無許可、無認可の海賊状態で市民放送を始めたのである。

<市民放送>
ヨーロッパでは各地で黒海、地中海に船を浮かべて、その中から無許可放送するという長い歴史があった。そういう市民の勝手な放送を何とか秩序化、統率したい当局が、チャンネルのケーブル化、デジタル化を利用して社会システムの組換えを考えた。それと市民パワーが重なって、だんだん市民放送ができてきた。グローバル化が進んでいるEUの執行部は、各地の文化を守りながらグローバルスタンダードを受け入れ、取捨選択しながら歩んでいる。
地上波と衛星波を比べてみると、地上波は公共放送であり、ケーブルや衛星波は、最近になって市民放送が盛んになってきた。当初から公共的なものを保障するというシステムがあり、それが市民感覚に即したものであるかどうかは別にして、また新たな視点から始めている状態ではないか。

<ビデオ上映>「とっておき関西(ヨーロッパテレビ事情)」
<ドイツの事情>
 ドイツではナチの体験をあらゆる政策に生かしている。通信や放送について国家としての政策は持たず、各州の法律によって運用されている。連邦の放送は、第1第2放送、民放と85年に実施されたオープンチャンネルを併せて、現在77局ある。オープンチャンネルでは、市民は誰でもアクセスできるが、刑法に触れるものはだめである。ただ事前に検閲を受けることはない。
非営利ラジオは、もともと海賊放送であった市民放送が合法化されたもので、今では30位存在する。NPOでやっているものもあれば、メディア庁直営もある。キャンパスライフは、学校の中だけの放送である。ケルンでは、商業放送の15%を市民に割り当てなければならないという法律がある。

<フランスの事情 小山さんによる>
 日本との違いは、移民社会が力を持っていることである。フランス革命の「人権宣言」では、「意見および思想の自由伝達は人間の基本的権利である」と謳われている。歴史の長い海賊放送は見つかれば罰金や懲役となるが、彼らには誰でも自分の意見を伝達できる権利を確信している。国も70年代後半から、何らかの形で認め、オープンチャンネルの枠を作って、ある程度規制していこうという動きが出てきた。去年が合法化の始まりの年であった。市民の力強さと意欲が、国全体を動かしている。

<まとめ>
インターネット放送は今後ますます発展するだろうが、地上波はそんなに簡単になくならないし、なくしてはいけないとも思う。資源はもともと私たちのものである。支えているのが受信料であれ広告であれ、最終支払い者は私たちなのに、企業や政治家がお使いくださいというわけにはいかない。地上波もインターネットもいろいろなことをやればいいが、そこで働いている人たちは膨大な資源であるから、型を決めて協力してやっていった方がいいと思う。彼らが独占しているものを、説得力をもって共有し、私たちが持っている設計図も彼らと共有することをもっと円熟させていった方がいい。こんな形でいろいろやってみて、地域やケースごとに突破口を開いたところが教えたらいいのではないか。立命館放送局の学生たちのようにエネルギーを持っている人、NHKが持っている大きな資源、本当に情報を発信したいと思っている人が結びついていない。ここのバランスを取っていくことが必要なのではないか。


掲載日時: 2002-3-31 17:13:00 (71614 アクセス)

高木です。

本多さん、黒部の方々、ありがとうございました。

カニ身をとるのがめんどうと、あんまりカニを食べなかったのですが、
初めて、でっかいカニ(紅ズワイガニ)を丸ごと何匹も食べられ大満足です!
食べるにつれ、身がつまったカニ、スカスカのカニと色々あることを
初めて知りました。
身のしまりって? どうやってとるの?  どこで?
と、滝沢卓さんのCDを聞きながら、またまたカニミステリィの始まりです。


●カニが脱皮することも初めて知りました。脱皮と身のしまりが関係ある。
満月のカニは、とらないで。

月夜の蟹(つきよのかに)
http://tengaku.konko.jp/item/essei/tukiyo.htm
堅かには、全体の2割(身がしまって、ずしりと重く、味が濃い)
http://hakodate.helper.to/q-a.htm
若かに
脱皮した直後のかにで身入りが80%以下のかにのことを総称して若がにといいます。
甘みがあり、殻も柔らかく価格も安いので春から夏にかけて非常に人気があります。
ただし、贈り物には不向き。
http://www.kanihan.co.jp/untiku/yougo.htm
大きくて身が詰まったS級のものは多い船で8〜10パイ、少ない船で1パイ有るか無
いか程の貴重なものです。
http://web2.incl.ne.jp/micky/tiskhb.htm
選別
http://www.robo.co.jp/sibayama/motenasi/senbetu/msenbetu.html
おいしいかにの見分け方
http://www.robo.co.jp/sibayama/mame/miwake/mmiwake.html


●いつ取れるの
禁魚の概念が変わります。

カニ漁の期間
http://www.robo.co.jp/sibayama/motenasi/gyogyo/mgyogyo.html


●どこで、どうやってとるの
それは、1962年魚津で始まった。ビデオもあります。

紅ズワイガニ
紅ずわいがに漁場
http://www1.ocn.ne.jp/~kanijima/sub21.htm
北海道西系群のズワイガニの漁場
http://www.jfa.maff.go.jp/hyouka/17.pdf
かにかご漁業
http://www2.pref.shimane.jp/suisan/suisangyo/4a/5.html
松葉ガニとベニガニの漁法は違うんだよ!
http://www.maruyo-food.co.jp/kani/gyohoh/
深海用ビデオカメラによるベニズワイの観察
http://www.pref.toyama.jp/branches/1690/kenkyuyoshi19.htm

1962年、 魚津市の濱多虎松氏がかご漁法を開発
http://www.pref.toyama.jp/branches/1690/21zuwaigani.htm
脱出口の効果
http://ss.jsnf.affrc.go.jp/jsnfnews/384003.html
ズワイガニ資源の適正な性比
http://ss.jsnf.affrc.go.jp/jsnfnews/386003.html
 生分解性繊維の実用化
http://www.irii.go.jp/theme/2000/29.htm

価格
http://www.10000sale.com/kani/home.html
http://www.aochann.com/benigan01.html
http://www1.ocn.ne.jp/~kanijima/index.html
漁師が選んだ最上の蟹
http://www2.sanmedia.or.jp/ask/benizuwaigani2.html


●黒部の海が生んだアーティストです。
海を想い海に抱かれ海と話す。

滝沢 卓:シンセサイザー奏者
http://www.micnet.ne.jp/takizawa/
滝沢 卓の音楽が少し聞けます。
http://www.swanet.ad.jp/~miyamoto/
滝沢 卓のコンサート
http://www.pref.ishikawa.jp/kisya/h13/kankou/1019_1.html
http://www.kysm.or.jp/hosion2.html


●カニ魚とは全く正反対で、限られた資源を
最高に味会わせようとすごい努力を感じます。

新川牧場
http://www.moo.or.jp/
おすすめは、ミルク。思わず2杯も飲んでしまった。
ソフトクリームもとてもうまい!
http://www.moo.or.jp/online/onlin.htm

私の故郷の六甲牧場なんて目じゃない。

●実は黒部はビールが美味い!
銀盤 秘峡黒部ビール
http://www.ginban.co.jp/seihin.html#beer

でも、ここには生がない。
生ならおすすめは、ここです。

宇奈月大豆と名水ビール!
宇奈月麦酒館
宇奈月ビール株式会社
富山県下新川郡宇奈月町下立687 〒938−0861
tel 0765-65-2277
http://www.fitweb.or.jp/unabeer/index.html
ここは、町の役場の方の熱意と想いで、
ウルグアイラウンド対策費を利用してできたそうです。

ウルグアイラウンド?
『21世紀最初の年―2001年波乱の幕引き』
http://www.incs.co.jp/turezure/contents/baba-ture/baba-back/011226_ba.html
ウルグアイラウンド対策費として六兆百億円
http://www.juris.hokudai.ac.jp/~jyam/library/diamond200108.htm
http://www.fujinews.com/business/it-dojo/dojo09.htm


●北陸の地ビール
http://www2.nsknet.or.jp/~marumoto/index1.html
富山の地ビール
宇奈月ビール「宇奈月麦酒館」
 0765-65-2277宇奈月ビール(株)
いきいきビール「ビア・ライゼ」
 0766-91-8200(株)いきいき地ビール
秘峡黒部ビール
 0765-54-1181銀盤酒造(株)
立山エール
 0764-75-0137北陸醗酵工業(株)
フナクラライト「リストランテ・モンテカチーニ」
 076-468-9888(有)船峅高原農場大沢野ブルワリー


●最後のしめは、みあこネットの大道芸人登場です!
http://juggling-donuts.org/
藤川賢治
http://juggling-donuts.org/report/nf/1999/fujikawa.html
http://juggling-donuts.org/donuts/history/1998.html


掲載日時: 2002-3-10 17:11:00 (117692 アクセス)

■ テーマ e社会を考える
講師 辻 正次(大阪大学大学院国際公共政策研究科長 KANSAI@CANフォーラム主査)
   岡部寿男(京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻 助教授)

辻 正次「情報と公共性、情報の経済学」
 ビジネスの世界では、情報の有無はすぐに利益に影響する。しかし、基本的に情報を得るには非常にコストがかかる。コストをどう節約して効率的に情報を得ていくか、これが情報経済学の発想だ。

情報の重要性は、取引が始まった時に相手をどれだけ信用できるか、ビジネスの提携をして良いのかを判断できるところにある。昔から日本では、口コミや経験によって情報を蓄積していた。ゆえにコストをかけずに必要な情報を得たり、情報がなくても安心して取引ができる社会の仕組みがあった。ところが今、日本の社会制度、商慣行、商取引などは揺れてきている。
 70〜80年代の日本の成功は、日本が要らないお金をかけないで、その分、国際競争で勝つ図式だった。ところが今、情報を入手する手段が非常に増えてきた。逆に欧米の企業はコストを安くして、良い情報を取り入れるようになってきている。これが90年代の日本の、情報化による経済の弱点だ。

 情報化が進むと、経済はますますネットワーク化する。情報を通じて今まで全然知らなかった人と結びつき、自分が持っていないものを入手したり、自分の能力や知識を高めたりできる。経済や社会に対する情報化の貢献である。
 ところで、私は専門の傍ら地域情報化をずっと調べている。進んでいたり、遅れていたり、様々な進み具合がある。
地域の情報化に必要なのは首長の見識、それを支える人材、そして住民の支持だ。更に情報担当者には、自分の自治体をどのようにしたいかの考えと、そのための技術が必要だ。つまり、資金をいかに取ってくるかではなく、「人」が決め手である。


岡部寿男 「e社会を創る 京都の場合
―みあこネットプロジェクト(Mobile Internet Access in KyotO)」
 モバイルブロードバンドサービスとは、いつでも、どこでも、だれでも、使い易い安全な環境を提供することだ。そのために、モビリティ(移動)、セキュリティ(安全)、低コストが求められる。

 モビリティはカバーエリアを充実させること。移動透過性、位置透過性があることだ。
 セキュリティでは、社会的な必要性、事業者の観点、ユーザーの観点の3つがある。一番大事なのは社会的な必要性だ。無料で不特定多数に無線LANの設定をするのは、閉じた空間であれば良いが、公衆の空間ですると非常に危険だ。
 今年の5月から『プロバイダ責任法』が施行される。プロバイダが関係する法律なので関係ないと思いがちだが、実は大いに関係がある。例えば、自分のウエブサーバーに掲示板を置き、誰かがある人の非難や中傷を書いた時、様々な条件により損害賠償の責任を負うこともある。モバイルブロードバンドでも同じだ。みあこネットプロジェクトも民事上の損害賠償を負うことがありうる。

 事業者の観点からすると、利用料金を払っていない人はサービスを受けられないようにしておかないと事業は成立しない。だが、無線はユーザー認証もわりと簡単にできてしまう。ユーザーに来てもらって認証し、アカウントを配ることが必要だ。
 ユーザーの観点からすると、偽基地局に接続させられないための仕掛けが必須である。ユーザーを認証するときに交換する鍵がユーザー毎になっていること、送られるパケット毎に認証すること、当然暗号化されていることが必要である。更に、モバイルインターネットは本物のインターネットでないといけない。そのためには固定のIPアドレスが必要である。

 ところで、モバイルブロードバンドは、ブロードバンドでないといけないが、ブロードバンドはベストエフォートで品質保証はない。この場合の課金は定額制しかありえない。
最後に『みあこネットプロジェクト』を来年以降も続けていくのはかなり難しい。様々なコストをどうするのか。特にユーザー管理コストをいかに低くするかは一番難しいところだ。事業化しないなら、それなりに1年間のお祭りにすれば良い。しかし事業化するなら、きちんとどういう組織でするのか、お祭り気分で1年間遊んでいる間にも、これは是非真剣に考えないといけない。


« 1 2 (3) 4 5 6 7 »
copyright (c) SCCJ 2004-2005 All rights reserved.