第12回京都研究会は、電気自動車と未来の交通システムを中心に、これからの持続可能な社会を考えたいと思います。
かつて私たちが子供心に未来都市を夢見たとき、その都市交通は、排煙を出さず、縦横に飛び回り、しかも安全に目的地まで自動的に運んでくれる、そんな世界が描き出されていました。鉄腕アトムが活躍していた未来都市の交通イメージはそんな姿だったのではないでしょうか。しかしながら、残念なことに、21世紀を迎えても、そうした交通未来形を実現することはできませんでした。
逆に今では、持続可能な発展や環境問題において、交通問題はもっとも解決が望まれている問題の一つになっているのです。地球温暖化問題について考えてみると、産業部門や生活部門と比べても、交通部門が占める温暖化ガスの排出の増加傾向は高いようです。そしてその原因がモータリゼーションであることはいうまでもありません。
クルマ社会は私たちの暮らしを便利にし、一人ひとりの自由を拡大してきました。しかしその同じクルマが地球環境にとって大きな負担になりつつあります。これをどのように変革していくのかを考えるとき、電気自動車と多機能的な電子制御型の交通システムは、都市交通未来形として、その基幹的な役割を果たすのではないでしょうか。
2011年1月の第12回京都研究会では、『2020年の都市交通〜考えよう!「安心・安全」で「エコ」な未来〜』を表題に、電気自動車の第一人者である寺本正彦氏(日産自動車株式会社)と自動車交通制御を専門とする大前学氏(慶応義塾大学)をお迎えして、講演とディスカッションの時間をもちたいと思います。
未来の都市交通に思いをはせながら、エコロジーを実現する持続可能な社会づくりを電気自動車交通から考える京都研究会に、ぜひともご参加いただきたいと思います。多くの方々のご列席をお待ち申し上げております。
SCCJ代表理事 新川 達郎
2011年1月28日(金) 13:00〜
受付開始:12:00
第1部 研究会 |
※本研究会の現時点における下記の演者は、変更の可能性がありますことをご了承下さい。 |
13:00〜13:15 |
開会あいさつ:新川 達郎(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授/NPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター代表理事) |
13:15〜13:45 |
アグリライフ:この1年間での活動を通じて |
●講演:隅岡敦史(アグリライフ事業統括責任者)
1年間のアグリライフでの活動報告
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13:45〜 |
エコロジーと電気自動車
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●進行:竹原 司 (ナレッジオートメーション株式会社代表取締役/NPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター副代表理事)
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13:45〜14:30 |
電気自動車の実像と課題を探る |
●講演:寺本 正彦氏(日産自動車株式会社シニアエンジニア)
1.EVの特徴
・ 環境問題
・ エネルギー問題
・ 成長市場の変化
・ 自動車へのインパクト
・ 情報通信技術の発展
2.電気自動車時代の市民生活
・ EV、カーシェアリングそしてスマートグリッド
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14:30〜15:15 |
電気自動車がもたらす次世代のインテリジェントモビリティ
〜 電気自動車の自動運転・隊列走行・遠隔操縦 〜 |
●講演:大前 学氏(慶應義塾大学 環境情報学部准教授)
1.電気自動車の自動運転
・ 小型電気自動車によるオンデマンド型自動運転
・ 電気自動車エリーカの自動運転
・ GPSを用いた自動走行、レーザーレーダーを用いた自動走行、
無人駐車
2.小型電気自動車の隊列走行
・ 車間の情報共有を活用した高密度隊列走行
・ 隊列形成、交差走行
3.遠隔操縦
・ 電動車椅子の遠隔操縦
・ 小型電気自動車の遠隔操縦
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15:15〜16:10 |
会場参加者・演者を交えた総合討論会
『2020年の都市交通〜考えよう!「安心・安全」で「エコ」な未来〜』 |
●コーディネータ:新川 達郎(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授/NPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター代表理事)
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16:10〜16:25 |
休憩 |
16:25〜16:40 |
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16:40〜17:25 |
どこでもMY病院=ポケットカルテ? |
●講演:北岡 有喜(京都医療センター医療情報部長/NPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター顧問)
どこカル.ネットが2008年10月から運用する登録無料の個人向けの電子カルテ管理サービス「ポケットカルテ」は、お手持ちの携帯電話やパソコンで管理することができ、既に1万ユーザ
を突破。特定健診結果や紹介状の管理のほか、お薬手帳機能も備えています。今回、より日々の健康管理に役立つ新たな機能をご案内します!
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17:25〜17:30 |
閉会挨拶:竹原 司 (ナレッジオートメーション株式会社代表取締役/NPO法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター副代表理事) |
17:30〜19:30 |
第2部 演者を交えた分科会(懇親会)
会場:2F「ルヴェ ソン ヴェール 岡崎」 |
※当研究会の問い合わせに関しては、会場ではなくSCCJ事務局(電話:075-645-7484)へご連絡ください。
場所:京都市国際交流会館
イベントホール、2F「ルヴェ
ソン ヴェール 岡崎」
住所:京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1
電話:075-752-3010
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参加種別
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一般
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SCCJ会員(みあこ・どこカル.ネット・アグリライフ 企業・団体会員/個人・学生・ベテラン会員)
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第1部研究会のみ参加(13:00〜17:30) |
1,000円
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無料
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第1部研究会、懇親会(17:30〜19:30)
すべて参加 |
5,000円
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4,000円
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※単位:円(税込み表示)
定員220名
特定非営利活動法人日本サスティナブル・コミュニティ・センター(SCCJ)
京都府、京都市、京都新聞社、ITコンソーシアム京都
● 主催団体について
1999年1月17日設立。コミュニティの情報化推進による、21世紀の人材育成、社会性のあるビジネスインキュベーション、緩やかな雇用の創出により循環型コミュニティの構築を行い、物心ともに健全で豊かな社会の形成を目指しています。
●お問い合わせ
京都研究会に関するお問い合わせ、また当日の取材に関するお問い合わせ。
TEL:075-645-7484, FAX:075-645-7488 info@sccj.com
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